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1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。

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 カラオケの時に動画を撮っていた。女の子の声も入っているなと思ったらわたしだった。あんまり楽しそうに歌っているから始めは気が付かなかった。なぜか知らない曲もノリノリで歌っていた。昨日ディズニーシーでゴンドラに乗ったとき、お願い事をさせられた。言われるがまま目を閉じ手を握る。そうすると願い事が叶うらしいのだ。お願い事なんてすぐには思いつかなかった。思いつかなかったので、写真を撮った。見返して笑ってしまう。もうみんな二十歳、舞浜の埋め立て地で手を握り願うことがあったのか。

 高校の同級生たちとディズニーシーに行った。財布だけポケットに、鞄は持たず軽装備。朝からさんざんはしゃいだけれど閉園は夜7時、まだ飲めると一同津田沼へ。夢の国から一気に場末の現実に引き戻された。あまり記憶がないけれど、朝起きたらカラオケでみんな寝ていた。ディズニーランドに行ったあとすこしのあいだは頭がふわふわして現実に帰ってこられなくなる、というのはよくあることだ。いつも必死で明日の現実に向かう。けれどカラオケのソファは固いしなんだか足腰が痛いし、ちょっとこれは現世に不時着なんじゃなかろうか。もう少しソフトランディングでいいんですよ。よくわからないけれど手はベタベタしているし、頭も痛いしまずここはどこだ。お腹が減っていたので「津田沼 朝マック」と検索しようとしたら、検索履歴に「津田沼 ピンサロ」と出てきた。昨晩わたしは何を検索していたんだ。そこに探し物はおそらく無い。帰りの東西線の中、徐々に日が昇り始めていた。手はきちんと洗った。昨晩のことはまぁいいやにして、朝日の中を歩いた。そうしてやっと、予定より12時間も遅く帰宅したのだ。

 母と『デッドゾーン』をみた。クリストファーウォーケンがかっこいいのだ。どんな仕打ちをされてもなお元彼女に一途な愛を寄せるウォーケン。わたしには彼女の笑顔もずるさも許せない。『デッドゾーン』は全然ハッピーエンドじゃない。なのに、何度も何度も見てしまう。こんな生き方をする男の人も、女の人も許せない。

 うちには履きつぶしていい靴なんてない。ピンヒール、革靴、布の運動靴、防寒靴。四足で舞台でも海外でもどこにでも出てゆける。必要十分条件を満たしていると思っていた。昨日までは、だ。大雪の影響で道路が水浸しになり、お気に入りの防寒靴を潰した。ひどいところでは足首まで浸水する。玄関には四足。どう考えても防寒靴を履いていくしかなかった。コンビニでもお隣の靴屋さんでも長靴は売り切れ、そろそろと歩くも結局三度転び靴もダメにした。いま必至で蘇生術を施している。しりもちをついたお尻が冷たい。濡れた靴下が嫌な臭いを発している。必要十分ではなかった。一年に二度しかふらなかったとしても、わたしは長靴を持っておくべきだった(なんだか英語の例文みたい)

 長い夢を見た。家の前まで迎えに来たトロッコに飛び乗ると、写真部の人たちがはしゃいで外の写真を撮っていた。まだ夜中だった。長い長い坂を下る。信じられないスピードが出ている。先輩、わたしはカメラを忘れてしまいました。出先でインスタントカメラを買うか、小さなデジカメを買ってしまうか、今回は旅を楽しむかのどれかです。トロッコは下り続ける。風がびゅうびゅう顔にあたる。写真部の合宿にカメラを忘れてくる奴があるか。先輩が困った顔をする。トロッコは見晴らしのいい山道を下っていた。遠く麓に町が灯っている。風が冷たくて頭が痛い。ポケットに体温計が入っていた。パジャマのままだった。熱を測ると8度5分もあった。トロッコはまだ下り続ける。首筋が熱い。もうこのまま家には帰れない気がした。わたしはあの町で暮らすことになる。町の明かりはまだ遠く、色んな色がちらついている。昔のSF映画に出てくる日本のネオンみたいだ。冷たい風がびゅうびゅうあたる。みんな帰りは大変だぞ、山道を登るんだぞ。まだ知らないあの町の、ネオンの中から手を振るわたしが想像できた。みんなはまだ知らないけれど、近いうちにそうなることがわかる。いつまでもいつまでも下るトロッコに、黙ったままで乗っていた。

 「はくたい」という言葉をご存知だろうか。漢字で書くと箔帯、博待、白鯛?いいや、そんなにいいものではない。「白苔」と書く。ご飯のおかずのような字面だけれど、病気の症状を指す。喉や舌、ひいては人に言えないあんなところにまで出来てしまう膿の固まりだ。原因は溶連菌などのそこらへんにいるものから、カンジダ、梅毒、AIDSなどのおっかないものまで様々だ。なぜ知っているかというと、昨日から飼い始めたからだ。ニキビのゆりえちゃんに引き続き、白苔とまで家族になってしまった。今年度6度目。そのたび高熱が出る。原因がなんであれ、わたしの扁桃腺が2歳児並に大きいから感染しやすいんだとのこと。世間はバレンタイン。私は膨れ上がった扁桃腺といちゃこらしている。ゆりえちゃんのように簡単に殲滅することはできない。だけどもう切ってしまおうと思う。身体の一部を切り取るのはなんんだか怖いけれど、こんなバレンタインはもうこりごりだ。

 左目のまぶたにニキビができた。もう3週間の付き合いになる。あんまり長いこと治らないので先週名前をつけた。ゆりえちゃんと呼んで日々可愛がっている。しかし甘やかすとつけあがると相場は決まっていて、最近ゆりえちゃんの自己主張がはげしい。ものもらいのように赤く腫れている。今日会ったひとたちは開口一番「あらその目どうしたの」とゆりえちゃんに話しかけた。いえいえわたしはこっちです。可愛がってきたけれどもうそろそろ決着をつけたい。ゆりえちゃん、わたしは君を殲滅する。今日からは戦いなのでそのつもりで、精々余生を楽しみたまえ。