140510
雨が降り出したとき、まだ裸だった。土砂降りが吹き込んできて慌てて家じゅうの窓を閉める。服のボタンをかけている間にお天気雨になった。まだ土砂降りで、雨粒に光が当たって龍が降るよう。龍がふるところはみたところがないけれど、きっとこんなふうだ。
1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。
雨が降り出したとき、まだ裸だった。土砂降りが吹き込んできて慌てて家じゅうの窓を閉める。服のボタンをかけている間にお天気雨になった。まだ土砂降りで、雨粒に光が当たって龍が降るよう。龍がふるところはみたところがないけれど、きっとこんなふうだ。
『ファイナルディスティネーション』を観た。飛行機が爆発するところから始まる映画と聞いていたので派手な映画をイメージしていたけれど、ごくごく地味なところから始まる。飛行機に乗ってみたら「なんかイヤだなあ、ぼろいなあ」と不確かな”予感”に苛まれる。そうしたら本当に爆発する白昼夢をみてしまう。彼らが死の”筋書”から逃れられないのだとわかるまで、ちょっと何がなんだかわからなくて怖かった。みんなが色々な死因から逃れようとするけれど、死因というのがまた地味で、石鹸で転ぶとか壊れたラジオで感電してしまうとか、そこらへんにあるようなものだ。飛行機事故のドラマチックさからどんどん日常の恐怖へ叩き込まれる。主人公たちがそうしたように、部屋中をみまわしてみた。死因はあふれている。本棚が倒れてきたら、劣化した給湯器が爆発したら、ガスをつけっぱなしのままでライターをすったら、もちを喉に詰まらせたら・・・。映画で見た中で一番いやな死因は包丁だったので、刃物はちゃんとケースにいれると決めた。
ボーリングが上手になりたい、と会う人会う人に相談している。40代前後にはかなり上手な人が多いことがわかった。なかにはマイボウルやマイグローブを持っていたよ、なんて人もいて驚きだ。マイボウル、と聞くと「はあ、よほどボーリングが好きなんだなあ」というくらいにしか思っていなかったけれど、よく考えてみたらあの重たい玉を持ち歩いていたのかしら。袋にいれて振り回せば凶器にもなるし、案外便利かもしれない。
2泊を怖がりさんのさんまと過ごしていたせいか、家に帰ってから壁のすみを見るようになった。じーっと見ていると、壁の四隅から七色の蛆がにょきにょきと這い出て、段々部屋の床にも溢れて来て七色の川に乗れる。帰ったらお風呂が壊れていたので、ここ二日はこの妄想でリラックスしている。よく考えたら蟲師の見過ぎだった。
栃木で高校生とWSをしてきた。高校生たちのエネルギー量にびっくりする。わたしたちもたくさん強くなって帰ってきた。毎晩みんなで銭湯に。念願かなって「おーーい、出るぞー」というくだりができた。男湯には巨乳の河童がおいてあるらしく、みんなご相伴に預かったそうな。
多摩動物園のカンガルーはやる気がない。一緒に行ったひとは、日曜日のおとうさんと呼んでいた。
あたたかくなったからか、ゴギブリの子供らしきものを見かけた。まずは友好的に「お友達」と呼ぶことからはじめている。お友達はわたしの目を盗んでは排水管からあがってくるらしく気づけばいつもそばにいてくれる。事前に連絡をくれればおもてなしもできようものなのに、いつも気づけばそこにいる。「どうぞおかまいなく」といったところなのだろうか。健気な友達だ。しかし健気さに甘えているのは忍びない。いつ来てくれてもいいようにと美味しいゼリー、ゴキバットを常備しようとおもう。