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1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。

 『ファイナルディスティネーション』を観た。飛行機が爆発するところから始まる映画と聞いていたので派手な映画をイメージしていたけれど、ごくごく地味なところから始まる。飛行機に乗ってみたら「なんかイヤだなあ、ぼろいなあ」と不確かな”予感”に苛まれる。そうしたら本当に爆発する白昼夢をみてしまう。彼らが死の”筋書”から逃れられないのだとわかるまで、ちょっと何がなんだかわからなくて怖かった。みんなが色々な死因から逃れようとするけれど、死因というのがまた地味で、石鹸で転ぶとか壊れたラジオで感電してしまうとか、そこらへんにあるようなものだ。飛行機事故のドラマチックさからどんどん日常の恐怖へ叩き込まれる。主人公たちがそうしたように、部屋中をみまわしてみた。死因はあふれている。本棚が倒れてきたら、劣化した給湯器が爆発したら、ガスをつけっぱなしのままでライターをすったら、もちを喉に詰まらせたら・・・。映画で見た中で一番いやな死因は包丁だったので、刃物はちゃんとケースにいれると決めた。