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1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。

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3月になって、ユーミンばかり聞いてしまう。そういう浸り方をする自分のことは好きになれない。次々と東京を離れる友人のことを思うと、どの曲を聴いても爽やかに寂しいユーミンでしか補えない。逢魔が時、蒼い室内でユーミンが歌う。わたしも歌う。陸かける友人のこと、空飛ぶ友人のこと。海の近い街に行ってしまう彼女のこと。

在廊中に増えてしまった煙草の本数を減らせない。原因が在廊にあったのか、日々蓄積されているストレスにあるのかは究明してはいけない。父は1日50本吸っていた時期があるそうだ。何年前の話なのか、たぶん50本吸っても500円に満たない時代のこと。わたしの小さな希望であるショートホープは、10本で230円もするので全く小さな出費じゃない。50本も吸ってしまったら毎日サイゼリヤでステーキが食べられる。毎日ステーキ食べられたら、煙草なんていらないよなあ。

4年の歳月。乳児はだいたい歯が生えて歩けるようになって、自我が芽生えて早ければ「パパのお嫁さんに」なったり「先生と結婚する」などの野望を持ち出す。入学式の日に「ひとりも仲良くなれない」と思っていた同期達と離れるのが寂しくて、家を出るのが少しつらい。紆余曲折あって、わたし含め3分の1は大学生活を続行する。一足先に卒業する同期があんまり大人に見えて目がくらむけれど、今日は一生懸命写真を撮ります。ご卒業おめでとうございます。

鏡を見たら茹蛸がいた。3時半に家に着いて、そのまま布団に癒着した。6時間気を失っていたのにまだ顔が赤かった。大勢でお酒を飲むのは久しぶりで、思ったよりもずっと楽しくて、人がだんだん減っていくのが寂しくて。後輩と二人きりの4次会のことは、残念ながらあまりちゃんと覚えていない。「だって楽しかったんだよう」昼間会った人に、真っ赤な顔をを散々咎められ、笑い泣きで謝った。二日酔いというのは、二日目も気持ちが悪くて頭が痛いことだと思っていたけれど、それだけじゃなかった。二日目もまだ酔っぱらい。楽しい余韻と寂しさが身体から抜けなくて、だって楽しかったんだよう。

窓をあけたら、目の前に顔があった。そんなばかな。ここは3階だぞ。天使だとか死神が、なにか用事でやってきたのかなと焦ってしまう。だけど、その人は浮いているわけではなかった。お隣さんの屋根を塗り替えていた。4年間毎朝見ていた青色が、ワインレッドに変わっている。そういえば家の中でシンナーの匂いがしていた。てっきりお向かいさんが吸っているものだと思っていたけど違ったみたいだった。うっかり全裸でなくてよかった。