160411
家の鍵に引き続き携帯電話を落とした。落としたといっても、鍵とは違い物理的破損を伴う”落とす”だった。そろそろ厄の方を落とさなくてはいけないかもしれない。落としてみてよかったこともある。6日の朝方に落とし、7日8日は久しぶりの連休だった。神様がきっと”一切の電話はとらなくてよい”と言ってくれたんだ。
1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。
家の鍵に引き続き携帯電話を落とした。落としたといっても、鍵とは違い物理的破損を伴う”落とす”だった。そろそろ厄の方を落とさなくてはいけないかもしれない。落としてみてよかったこともある。6日の朝方に落とし、7日8日は久しぶりの連休だった。神様がきっと”一切の電話はとらなくてよい”と言ってくれたんだ。
ピカピカの爪先をそろえてエレベーターに乗る。今日のわたしはいつもとは違う。だってピカピカの靴をはいている。しかも、このピカピカは別に新しいとか高いとかそういうことじゃない。昨晩入念に磨いたものなのだ。
2015年は / 2014年は
ボルダリングのあと、サンクスの前で仲間とビールを飲んだ。春めいて気持ちがいい。だからわたしはお気に入りのフレアスカートをはいて歌いながら自転車に乗ってきたのだ。帰り道、ガリっと音がしてよろめく。スカートを巻き込んでしまう。真っ暗なアスファルト、自転車を小脇に抱えて歩いた。10分も人が通らない。やっと通ったお兄ちゃん二人組を捕まえて、スカートを引っ張ってもらった。せーの。3人がかりの力でスカートがひきちぎれる。小さいころに読んだ”大きなかぶ”の絵本のことを思い出していた。ビリビリになってしまったお気に入りのフレアを膝上で結ぶ。あの絵本の結末が思い出せないまま夜道を走った。
強くなったので、新しい仕事をはじめた。社長から職場のロゴが印刷されたTシャツをもらう。「このTシャツをもらったからには頑張ってもらわなくてはならない」Tシャツ一枚でなんと高くついたことか!
こんにゃくがお腹のなかで膨らむ、ということを知らずにお腹一杯食べる。30分後、苦しくて動けなくなって寝た。
ホルモンをキメはじめて早二週間、身体のむくみはすっかりとれて身体が軽い。日中の眠気もなくなった。偽のつわりがくるという、偽の噂にドギマギしていたのに。そういうこともあまりない。せっかく飲むのだし、ダイエットと生活改善もついでにやってしまおうと、禁煙ごっこや砂糖を減らしたりと楽しんでいたけれど、それにもすっかり飽きてしまった。
ついに新南口を懐柔した。渋谷でも新宿でも、一番厄介なのは新南口。新南口待ち合わせ。とりあえず適当な改札から外へ出る。アスファルトだけを歩いて辿り着けると思って何度泣いたかわからない。田舎者の発想だった。湘南新宿ラインを使いはじめて、やっと位置関係が掴めてきた。渋谷でも新宿でも、新南口はその他の改札とは違う階層にある。アスファルトばかり歩いて辿り着けるわけがなかったのだ。今度そういう人に出会ったら、田舎者だと笑ってしまうかもしれない。