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1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。

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中学の友人から「俺のうつってる中高時代の写真ないか」と聞かれた。ああ、彼は結婚するから必要なんだとすぐにわかった。写真を探していて切ない気持ちになった。連絡をくれた彼とも、その界隈の仲間たちともすっかり疎遠になってもう随分会っていなかった。

「それでね、フタキさんに行きたくなくてユカが耳が聞こえないことを隠すようになったの、それで病院を変えたの」どうやって隠していたのかも、どうやって見抜いたのかも不思議だった。母曰く、ある時期から妹は、母の口元をよく見るようになっていたらしい。それで不審に思った母が、声を出さずに口パクで話したら、妹がきちんと答えたそうだ。4歳児のついた嘘も、それを出し抜いた母もなんだかCIAみたいだ。

「フタキさん」という言葉を久しぶりに聞いた。聞くだけで胸騒ぎがする口にしてはいけない言葉だ。小さいころ、わたしと妹が二人揃って大泣きさせられた耳鼻科で、もうとにかく怖くて行きたくなくてそのことだけを覚えていた。久しぶりに「フタキさん」という言葉を耳にして、この年になって未だに嫌な気分になった。妹曰く、終わると向かいのスーパーでキャラメルを買ってもらえたそうな。

たぶん卒業できるとわかっていたのに、成績発表を見る手が震えた。未履修単位、0、0、0、0……総取得125、区分クリア、2回見直してどうやら卒業できるということがわかった。合格発表のようなわかりやすさがなく、その分感動や感慨が間延びした。「ご卒業です!」のような電話がかかってきてくれれば、みんなと抱き合って喜べるのに。

ほんとうは、めちゃくちゃ行きたかった。サンフランシスコ。愉快な仲間たちのサンフランシスコ奇譚が次々とフェイスブックにあがる。ほんとうはお金だって貯めていた。通帳に残ったままの航空機代13万円。みんなツヤツヤ笑顔でサンフランシスコを満喫している様子であまりに悔しかったので、13万円でミュゼの契約を組んだ。一年かけてわたしだってツヤツヤになってやるんだ!

「もうオードリーの髪型にしないの?」と祖母に聞かれた。わたしがずっと真似したかったのはマリリン・モンローなのに、ちょっと惜しいなと思った。