180219
後半の、絶望とは何か、というくだりを読んでいて、当時のわたしが何に絶望していたのか思い出せなかった。8年前のわたしに言ってあげたい、あなたが今絶望していることは、8年後綺麗さっぱり忘れているよと。
新しい小さな絶望、小さな傷がどんどん出来てとても新陳代謝がよい。
つい先日絶望を感じた。すごく小さくてくだらないことだった。
体調も天気もとてもいい朝で、なんとなく掃除機がかけられそうな気分だった。ニコニコと掃除機をかける。絨毯の上も、トイレも、換気扇も。かけていたら妹が眠たそうに起きてきて、どすん、と居間に座った。それを見た父が「ユカはかわいいねえ、眠そうなユカはとってもかわいいねえ」と言った。それを背中で聞きながら、わたしは自分に言い聞かせていた。「とても天気がよかったし気分がよかったし、わたしのために掃除機をかけている」
写真:BEBERICA『What’s Heaven Like?』より