171109
9月以降、わたしは、ものすごく傷つきやすくなった。正確に言えば、傷ついたことを、しっかり自覚できるようになった。よくあることだとか、努力だとか、たいしたことではないとか、ポジティブに捉えるとか、全部糞くらえ、わたしは傷つきやすくなった。傷ついたということを、糞を塗り込んで隠していた時期よりもずっと、治りが早かった。人の傷や苦しみにも、糞を塗り込むのを躊躇するようになった。どうにかなるとか、一緒に頑張ろうとか、よくあることだとか、そういう当たり前の慰めを口にできなくなった。それが欲しかったかもしれない人にも、口にできなくなった。