151130 お風呂場の窓から乗り出して、湯気と煙。もう風が冷たくて灰がチリチリ言い出した。小指の爪先ほど飛び散った灰がそのまま風に乗ってキラキラ飛んでいく。灰だったはずの破片は翅のように見えて、旋回しながら遠くへ行ってしまった。こんなに寒いのにチョウバエだったのかもしれない。灰が生き物になるなんてファンタジーがすぎる。人生に少しの希望が欲しくて、そんなふうにかっこをつけて吸っているホープだったから。