140826
“Are there any place where I shouldn’t go?”
“Tenderloin.”
行ってはいけないといわれたテンダーロインに、まさか住んでいるとは言えなかった。初日の夜に買ったバナナは5ドルもして、千疋屋の品質を期待するも粉っぽくて食べられたものではなかった。だけど、テンダーロインのかなり場末た雰囲気が、国分寺の北口や葛西のそれを彷彿とさせて、マーケットストリートなんかよりずっと落ち着く。ジャパンタウンとチャイナタウンもみてきたことだし、あとは海さえ見られればサンフランシスコはもういいかな、といったところだ。
マリファナの実物を出されてもびびらなくなった。ヒッピーみたいな恰好のせいで、十中八九寄ってくる。
夜中まで続く騒音が、優しい。カナダはダウンタウンでさえ静かすぎて眠れなかった。トラックが通ったのかと思って二度寝をした。翌朝、大きな地震があったらしいことを知った。