140820
どんなところでも、住めば都。泣き暮らした数日を経て余裕が出た。朝のパンケーキミックスは牛乳多めでゆるいのでべっちゃり焼けて美味しくなく、シロップは甘すぎると思っていた。試行錯誤。美味しい朝ごはんはいつでも味方。ホットケーキとは違うのだと気づき、油をいいだけひいて高温で焼いてみると外はサクサク中はふわふわの幸せ朝ごはんになった。ブルーベリージャムもハムもチーズもある。とりあえず毎朝の幸せを確保する。
気張るのをやめて読書をした。持参していた『岸辺の旅』『アイデンティティと社会意識』『春琴抄』を読み終えてしまい、十分すぎると思っていた活字の残りがあやうい。
タツミさんに頼まれたレコード探し、メトロに乗ってカストロという街にいった。なんやら雰囲気が怪しい。ホビーショップを発見したので変なカードゲームをたくさん買って、少し迷子になる。坂を登ったり下ったりして、レコード屋があるはずの場所には”Does your mother know?”というショッキングな看板のアダルトショップがあって”しってるはずがない!!”と盛大につっこんでしまった。というか気付けば見渡す限りアダルトショップだった。アダルトグッズショップ、HIV検査の看板、ブーメランパンツ屋、なんか鎖が売っているところ、そしてアダルトショップ。アメリカにきてから、すれ違う人たちと挨拶していなかった。みんなしていなかったから。けれど、この街のひとたちは手を挙げて満面の笑顔で挨拶してくれる。びえええ。尻尾をまいて逃げた。せっかくだからお店を覗けばよかった。駅の反対側にも、レコードショップがあるらしいとまた坂をのぼり、くだり、とうとう辿りつくも定休日。がっかりしながら帰りがてらユニオンスクエアを見て、ただの広場だと知りさらにがっかり。久しぶりにターキッシュキャメルを買って、やっぱりそれも10ドルしたけれど、住めば都。少し慣れてきた。