160413
「なにをしているの」表の喫煙所で携帯を見ていたら、ひろしさんが声をかけてくれた。「この、ページに禁煙の仕方が書いてあるんですよ…」「それを、タバコを吸いながら読んでいるわけね」「はい」「みんないるよ」24時間ぶり、禁煙できなかった敗北感でやられていたけれど、着替えて登り始めたら「まあまあ」と自分をなだめることができた。
1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。
「なにをしているの」表の喫煙所で携帯を見ていたら、ひろしさんが声をかけてくれた。「この、ページに禁煙の仕方が書いてあるんですよ…」「それを、タバコを吸いながら読んでいるわけね」「はい」「みんないるよ」24時間ぶり、禁煙できなかった敗北感でやられていたけれど、着替えて登り始めたら「まあまあ」と自分をなだめることができた。
ストレスを抱えずに”生きていく”ためのコツと、ビジネス書の中身はたいてい正反対のことがかかれている。この、”生きていく”というのは、よくいきるだとか楽しくいきるだとか、そういった意味合いではなく、文字通り、死なずに生きている、というだけのことだ。
わたしのまわりには、まさにそれが困難な人がたくさんいる。ニートでも、フリーターでも、ビジネスできなくても、タバコがやめられなくても、なにも死ぬことないじゃないか。なにも、死ぬこと、ないじゃないか。
家の鍵に引き続き携帯電話を落とした。落としたといっても、鍵とは違い物理的破損を伴う”落とす”だった。そろそろ厄の方を落とさなくてはいけないかもしれない。落としてみてよかったこともある。6日の朝方に落とし、7日8日は久しぶりの連休だった。神様がきっと”一切の電話はとらなくてよい”と言ってくれたんだ。
ピカピカの爪先をそろえてエレベーターに乗る。今日のわたしはいつもとは違う。だってピカピカの靴をはいている。しかも、このピカピカは別に新しいとか高いとかそういうことじゃない。昨晩入念に磨いたものなのだ。
2015年は / 2014年は
ボルダリングのあと、サンクスの前で仲間とビールを飲んだ。春めいて気持ちがいい。だからわたしはお気に入りのフレアスカートをはいて歌いながら自転車に乗ってきたのだ。帰り道、ガリっと音がしてよろめく。スカートを巻き込んでしまう。真っ暗なアスファルト、自転車を小脇に抱えて歩いた。10分も人が通らない。やっと通ったお兄ちゃん二人組を捕まえて、スカートを引っ張ってもらった。せーの。3人がかりの力でスカートがひきちぎれる。小さいころに読んだ”大きなかぶ”の絵本のことを思い出していた。ビリビリになってしまったお気に入りのフレアを膝上で結ぶ。あの絵本の結末が思い出せないまま夜道を走った。
強くなったので、新しい仕事をはじめた。社長から職場のロゴが印刷されたTシャツをもらう。「このTシャツをもらったからには頑張ってもらわなくてはならない」Tシャツ一枚でなんと高くついたことか!
こんにゃくがお腹のなかで膨らむ、ということを知らずにお腹一杯食べる。30分後、苦しくて動けなくなって寝た。