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1993年生まれ。江戸川区出身。写真家、仮面劇俳優、インプロバイザーとして活動中。人物ポートレート、人物スナップを得意とする。

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 温室みたいな建物だった。おばあちゃん、おじいちゃん、若いけれど空気みたいな人、みんなトレイを持って並んでいた。わたしもトレイをとって並んでみた。朝ごはんだとわかり、ちょっと嬉しい。朝から何も食べていなかった。ぼんやり並んでいたら白衣の人たちがたくさん通った。やっぱりここは病院なんだと気づく。わたしの3人手前で10時になった。10時きっかりに、ランチメニューに切り替えられてしまう。そんなばかな!!!さようならパンケーキ。並んでいた人たちとがっかりしながら昼食メニューを選んだ。鶏肉と、パンと、ぐずぐずのミートソースとミックスベジタブル。6ドルと破格。全部が全部、信じられないくらい美味しくなかった。シュヴァンクマイエルの映画の中に出てくる食べ物みたいだった。なんか変なところにきてしまったなあ。シュヴァンクマイエルの『ルナシー』を思い出して、もしかしてこのまま収容されてしまったらと怖くなって急いでたべた。外に出たらやっぱり”Mental Health” そんな気はしていたんだ。鶏にされなくてよかった。歩き回ってみて、棟によってサナトリウムだったり短期治療だったりホスピスだったりと色々だった。白衣の人に迷子になった旨伝えると、この建物群のさらに向こう側に美術館があるという。そこからさらに1キロほど歩き、やっと美術館にたどりついた。ちくしょう。バス停から1時間かかった。