131101

　昼過ぎに那覇に着いた。旅先では八卦見をすると決めている。国際通りでなるべく怪しい暖簾を探してくぐった。太ったおじさんが鼻毛を抜いていた。早速手相を見てもらう。頑固なところあり、長女線、介護線が出ている、25で結婚するが離婚する、30の結婚はうまくいく、子供は二人生まれる。次男がよし、しかし長男を選びがちな傾向あり・・・・余計なお世話だと思い聞いていると、おじさんはうーんとうなった。あんたは苦労するなぁ。辛抱してな。30まで男は作らないと思ってな。母方のところに神棚があるねぇ、天照大御神がついてるね。むむ、とついのめりこんでしまう。何故うちの氏神を。それからも肝臓やら婦人科病やらの病気をまんまと言い当てられ、散々慰められた。最後に、母方かなぁ、おばあちゃんも、ひいおばあちゃんもみーんなみてるよ。うしろに女ばっかり５人も６人も立って待ってる。あんたは100歳まで生きる、生かされると思ってな。女系一家の母の実家のことや、おばあちゃんのことが頭をよぎって、コロっと信じ込んだ。ボロボロ泣きながら怪しい暖簾をくぐったら、待っていたりなさまが笑ってくれた。